11/08/2024 | Press release | Distributed by Public on 11/08/2024 01:35
2024年10月31日(木)に大阪大学吹田キャンパス銀杏会館/オンラインにて、GteXバイオものづくり領域微生物中核チーム公開シンポジウム「社会課題解決に貢献する微生物研究」を開催しました。
共催:大阪大学生物工学国際交流センター/大阪大学先導的学際研究機構産業バイオイニシアティブ研究部門/近畿バイオインダストリー振興会議/バイオコミュニティ関西BiocK
後援:関西医薬品協会/日本生物工学会
協力:大阪大学経営企画オフィス
本学では、医学、歯学、工学、基礎工学、情報科学など、多岐にわたる分野で先端的な微生物研究が行われています。本シンポジウムは、JST革新的GX技術創出事業(GteX)バイオものづくり領域で採択されたプロジェクト「多様な微生物機能の開拓のためのバイオものづくりDBTL技術の開発」の活動を拡大する形で、各分野の微生物研究の成果を結集し、社会課題の解決にどのように貢献できるかを模索する機会として企画されました。
当日は、会場に98名、オンラインで173名にご参加いただきました。参加者の約半数は企業の方々で、産業界における微生物研究への関心の高さがうかがえました。シンポジウム後には名刺交換会が開かれ、研究者と企業の方々が活発に意見を交わし、新たな連携が生まれる場となりました。
参加者からは、「直接、講師の先生に質問する貴重な機会を得られ、非常に有益な情報を得ることができました」「微生物の世界を幅広い視点で見直すことができ、とても刺激になりました」などのご感想をいただきました。その他、多くの参加者の皆様からご好評を頂戴し、盛会のうちに終えることが出来ました。
引き続き、「微生物」を多方面から議論し、分野横断的な研究や産学連携で、社会課題の解決に向けた新たな共創の機会が生まれる企画を続けていきます。
【参考】 JST GteXバイオものづくり領域プロジェクト 「多様な微生物機能の開拓のためのバイオものづくりDBTL技術の開発」
開会あいさつ 尾上孝雄 (大阪大学理事・副学長(研究担当))
シンポジウム概要説明 本田孝祐 (大阪大学生物工学国際交流センター・教授)
基調講演 「微生物統合データベースの可能性」 黒川顕 (情報・システム研究機構国立遺伝学研究所・教授 副所長)
セッション1「微生物でつくる」
「化学合成糖による有価物質のバイオ生産」 中西周次 (大阪大学大学院基礎工学研究科附属太陽エネルギー化学研究センター・教授)
「日本とインドネシアの発酵食品を基盤とするアップサイクル食品のバイオプリント」 境慎司 (大阪大学大学院基礎工学研究科物質創成専攻・教授)
「新規タンパク質の人工設計」 古賀信康 (大阪大学蛋白質研究所附属蛋白質先端データ科学研究センター・教授)
セッション2「微生物をはかる」
「出芽酵母の代謝を計測し、活用する」 松田史生 (大阪大学大学院情報科学研究科バイオ情報工学専攻・教授)
「次世代プロテオミクスで微生物をはかる」 青木航 (大阪大学大学院工学研究科生物工学専攻・教授)
「対話型AIを用いたDNA配列設計の自動化」 森秀人 (大阪大学世界最先端研究機構ヒューマン・メタバース疾患研究拠点・特任准教授(常勤))
セッション3「微生物でまもる」
「捕食性細菌とその様々な分野での活用可能性」 井上大介 (大阪大学大学院工学研究科環境エネルギー工学専攻・准教授)
「口腔微生物叢でまもる全身の健康」 久保庭雅惠 (大阪大学大学院歯学研究科口腔感染制御学系部門・教授)
「皮膚マイクロバイオーム・病原細菌の解析とアトピー性皮膚炎への治療基盤創出」 松岡悠美 (大阪大学世界最先端研究機構免疫学フロンティア研究センター・教授)
閉会あいさつ 金田安史 (大阪大学理事・副学長(統括理事<大学経営、OU構想策定担当>)