Toyota Motor Corporation

10/31/2024 | Press release | Distributed by Public on 10/31/2024 19:42

モビリティ×AI・通信で交通事故ゼロへ NTT・トヨタ協業

「モビリティ」と「AI・通信」の未来

SDVを通じた事故防止のアプローチは、大きく分けて2つ。

1つは街を走るクルマの大量のデータを、AIが自ら継続的に学習し、スピーディにソフトウェアを改良し続ける、データドリブンな「高度運転支援/将来的な自動運転システムの開発」。

もう1つは、ヒト・クルマ(モビリティ)・インフラから得られる情報を集め、死角を減らしたりするなど、「三位一体」のインフラ協調型の取り組み。

これらの実現には、高速・高品質な通信環境が求められ、同時に膨大な情報を扱うため、通信量やデータ処理量も増加する。トヨタの試算では、SDVの増加に伴い、2030年にはデータ通信量が現在の22倍、計算能力は150倍必要になるという。

NTTと新たに構築していく「モビリティAI基盤」を構成する要素は次の3つ。

①分散型計算基盤(データセンター)
クルマなどから収集した膨大なデータを蓄積、処理するデータセンターを分散した場所に設置。再生可能エネルギーが豊富な地域に立地させることで電力の地産地消などが実現できる。

②インテリジェント通信基盤
ヒト・モビリティ・インフラを連携させ、さまざまなデータを収集する通信基盤。市街地や地方・郊外などの交通環境・状況に適した切れ目ない通信を実現。

AI基盤
「分散型計算基盤(データセンター)」と「インテリジェント通信基盤」を土台に、ヒト・モビリティ・インフラから得られるデータを学習・推論するモビリティAIを実現する基盤。

NTTの島田明社長は、「こうしたAIを組み合わせて、交通事故ゼロや自動運転の高度化、ヒトによりそうAIエージェントなど、さまざまなモビリティサービスで豊かな社会をつくります」と説明し、次のように続けた。